負のオーラ
昔の飲み友達は底抜けに明るく、癒しキャラでした。
でもどこかに闇の部分が潜んでいました。
でもそのことについて語ることはありませんでした。
10年が経ち、いろいろあって彼は殆ど来なくなりました。
昨晩、彼の妹とバッタリ出会い、一緒に飲むことになりました。
彼はわたしのことを今も凄く信用してくれていること、わたしが気持ちの浮き沈みが激しいから心配だということ、妹に何か相談するならわたしにしろと常々言っていたらしいです。
そして今まで彼が語らなかった闇の部分を初めて妹から聞かされました。
彼ら兄弟の壮絶な幼少期から思春期、青年期まで。
それはまさに負のオーラに纏われた日々でした。
彼からそこまで重たいものを感じなかったのは、彼がいつも明るかったからだったんだと思いました。
あまりに重たすぎて、飲み終わった時はぐったりでわたしも負のオーラに飲み込まれそうでした。
でも彼が今も元気でいること、頑張っていることが分かって良かったです。